英単語を暗記するコツを解説!記憶の秘訣は覚える目的とアプリ活用?
目次
質問:英単語が覚えられない!
回答:英単語を覚えるコツを教えます!
しかし、質問者さんのように「英単語の暗記が苦手」という人は多いです。また、英単語に限らず理科や社会の用語、国語の漢字など教科特有の言葉を暗記したり覚えたりすることは、テストで高得点を取る上で越えなければいけない壁です。
そこで今回の記事では、記憶のコツや英単語暗記の目的や暗記方法についてご紹介します。
英単語の暗記にはコツがあります!
忘れることを前提に暗記する
突然ですが、あなたは「エビングハウスの忘却曲線」というものを聞いたことはありますか?
これは、ドイツの心理学者エビングハウス氏が行った、「どのくらいで記憶が忘れられていくか」という記憶力に関する実験の結果を棒グラフに示したものです。
この表から言えるのは、がんばって英単語を100個覚えたとしても、時間の経過とともに以下の数の英単語を忘れていってしまうのです。
- 20分後には42個を忘れる
- 1時間後には56個忘れる
- 1日後には66個忘れる
- 6日後には75個忘れる
つまり、人は誰しも覚えたことの大半を忘れるということです。暗記においては、忘れる前提で覚えるという心構えを持つことが大切なのです。
英単語暗記の目標とすべきなのは、1日で英単語を何回書いたかではなく、1日後に英単語が何個頭に残っているかです。
「テスト前に単語帳を3周やって覚えました!」
自信を持ってこう語る生徒に単語テストをすると、100問中40問しか正解しないこともよくあります。
英単語を覚えるときは、書いた回数や使った時間だけではなく、何個覚えられたかを意識して、暗記の成果を単語テストで確認しましょう。
繰り返しになりますが、人は頑張って覚えたことも大半は忘れます。
だから私もすぐに忘れます。(笑)
でも、繰り返し覚えていくことで、英単語を暗記できるようにしましょう。
英単語の日本語訳を覚える?それともスペルを覚える?
運動部出身の生徒が、「英単語帳の単語を全部気合で覚えます!」というモチベーションで暗記をするケースをよく見ます。
この気合いは勉強を始める上で役立つのですが、やみくもに暗記すればいいというわけではありません。
まずは、暗記を始める前に英単語を覚える目的について考えてみましょう。
試験に向けて英単語を覚える目的は主に2つではないでしょうか?
- 英語の定期試験で良い点数を取る
- 受験の英語試験で良い点数を取る
あなたがいま、英単語を覚えるのはどちらの目的を達成するためでしょうか?
定期テスト前であれば「英語の定期試験で良い点数を取る」、受験を意識する中3生や高3生なら「受験の英語で良い点数を取る」を目指しましょう。
次に、それぞれの目的にあった英単語暗記の心構えについて紹介していきます。
定期試験が目的なら英単語の日本語訳とスペルをセットで覚える
定期試験では、どの学校もテスト範囲が決まっています。試験範囲で使われる英単語は100~200個ほどであることが多いです。つまり、覚えるべきはこの100~200個の英単語だけなのです。
定期テストの英単語暗記で意識しなければならないのが「英単語の日本語訳とスペルをセットで覚える」ことです。ほとんどの学校で定期テストは、マーク式ではなく記述式です。
つまり、テストで英単語の正確なスペルが書けなければ点数が取れません。そのため、定期テストに向けては、英単語を繰り返し書いて日本語訳とスペルをセットで覚えることをおすすめします。
「なんとしても定期テストで良い点数を取るぞ!」というのであれば、テスト当日にテスト範囲の英単語が頭に入っている状態を目指しましょう。一夜漬けであってもある程度は覚えられる生徒が多いです。ただし、この方法ではテストが終われば、覚えた英単語をほとんど忘れてしまいます。
理想を言えば、テスト前だけでなく普段から授業で出てきた新しい英単語を覚えるクセをつけるといいですね。
受験が目的なら英単語の日本語訳をマスターする
ここでは、京都市の公立高校入試中期選抜を例に、受験目的の英単語暗記の心構えについて考えてみましょう。京都市の中期選抜で必要とされている英単語の数は約800個です。
800個すべての日本語訳とスペルをマスターするのは難しいことです。
しかし、正しいスペルを書かないと点数がもらえない定期テストと違って、受験の場合はスペルまで覚えなくていい場合もあります。それは、テスト形式を調べるとわかります。
2014年度の京都市の公立高校入試中期選抜の英語試験の答案を見ると、英単語のスペルを正しく書かないと正解できない問題は6問だけです。以下の記事でもまとめましたが、京都市の公立高校入試中期選抜の英語ではリーディングの問題を記号で解答する形式が多いので、スペルが書けなくとも高得点を狙えます。
Study Roomの高校受験生には、スマートフォンの英単語アプリを使って、「英語を見て日本語訳が答えられること」を目指して勉強や単語テストをしてもらっています。この学習方法を続けることで、京都五木模試の英語偏差値が約20も伸びた生徒がいるのでおすすめです。
講師だから教えられる英単語の暗記方法
教室で生徒と英単語の小テストをしていると、多くの生徒が暗記できずに苦戦している姿を見ます。英単語のスペルと日本語訳だけでは、どうしても覚えにくいことがありますよね。私も学生時代にどうしても覚えにくい英単語がありました。
そこで英単語暗記の手助けになるのが、英語担当の講師です。
英単語には、イメージと結びつける、関連する言葉とセットにする、カタカナ語から連想する、ダジャレで印象づけるなど、さまざまな覚え方があります。
Study Roomでは、各講師が考えた英単語暗記方法をクラウド上に記録し、他の講師が閲覧できるようにしています。
これによって、Study Room流の英単語暗記法が日々蓄積されていき、生徒が英単語を覚える際に大きなメリットとなっています。
ここからは、Study Room流の英単語暗記法をいくつかご紹介します。
イメージと結びつけて覚える例「Perfume」
Perfumeという英単語を見ると、アーティストのPerfumeをイメージしますよね。
Perfumeの意味は「香水」。
女性3人組のグループ名がPerfumeと名付けられた由来は、結成時のメンバー(西脇綾香・樫野有香・河島佑香)全員の名前に「香」の文字が入っているからだそうです。
これでPerfumeの意味は「香水」だと覚えやすくなりましたね。
関連する言葉とセットで覚える「extract」
extractという英単語を覚える際は、エキスという言葉とセットで覚えてもらっています。
もものエキスが入った手洗いせっけんや、にんにくエキス配合のサプリメントなど、TVCMで「エキス」という言葉を耳にしている生徒はけっこういます。
エキスというのは植物などの成分を取り出して濃縮したものを意味すると生徒に説明をしたあとに、extractは「を取り出す・抜粋する」という意味だと教えると覚えやすくなります。
カタカナ語から連想して覚える「norm」
「ノーマルな感じ」と言うと大半な生徒は「普通な感じ」と理解してくれます。ポケモンにもノーマル属性のモンスターがいます。
normという単語はノーマルという読みのnormalの品詞違いの単語です。
normの意味は「標準・規範」。すでに知っているカタカナ語であるノーマルから連想していくと覚えやすくなります。
ダジャレで覚える「obey」
obeyの発音は「oubéi」で「オーベイ」や「オベイ」と聞こえます。
「外交において日本は欧米に従うことが多い」、と言うと大半の生徒は「そうやんなー。」と答えてくれます。
obeyの意味は、「従う」です。つまり、obeyを「オーベイ」や「オベイ」と読めれば「欧米(オーベイ)に従う」とダジャレにして覚えやすくなります。
英単語の暗記はスキマ時間にぴったり!
生徒の目的や好きな勉強スタイルによって英単語の暗記方法は、ノートに書く、カードをリングに通してめくりながら見る、単語の参考書と赤シートを組み合わせる、スマートフォンの英単語アプリを使うなどさまざまです。
しかし、どの方法であっても英単語の暗記は、スキマ時間の勉強に向いています。
Study Roomのおすすめはスマートフォンのアプリの活用です。バスや電車通学の生徒ならイヤホンを使って、英語を聞きながら覚えられます。
また、入浴時にスマートフォンが濡れないように工夫して使ったり、問題を解く集中力が落ちたときに休憩代わりに英単語アプリで勉強したり、TVCMの時間に覚えられているか小テストをしたりと、いつでもどこでも英単語にふれられます。
このようなコツコツ英語に触れる習慣や環境を作ることが、英単語を覚えて忘れてまた覚えるという勉強のサイクルを作ってくれるのです。
まとめ
ここまで英単語の暗記方法について紹介してきましたがいかがでしたか?
覚えようと思っても必ず忘れてしまうこと、英単語を暗記する目的と範囲を明確にする、暗記するためにさまざまな方法を用いて理解度を単語テストで振り返るなどが、英単語の暗記には有効だとわかってもらえたかと思います。
英語担当講師と一緒に覚えるというのは、一人でできませんが英単語はなるべくスキマ時間で勉強して、机に向かっているときは机の上でしか勉強しにくい数学などに時間を使うようにしましょう。
英単語がなかなか暗記できないと悩んでいる人は、今回ご紹介した方法をいくつか試してみてくださいね!
そして、よかったらStudy RoomのLINE@(@studyroom_kyoto)でやってみた感想を教えてください。