SDGs を学べるツール紹介|中高生がSDGsを学ぶ方法
目次
質問:SDGsについて学ぶおすすめの方法はありますか?
SDGsについて学校で学んでいる高校生です。さらにくわしくSDGsについて知りたいのですが、テレビやSNS以外におすすめの方法はありますか?
回答:中高生がSDGsについて学ぶ方法はたくさんあります。今回はおすすめの書籍・YouTube・Webサイトを紹介します。
SDGsについて学ぶ方法はたくさんあります。今回の記事では中高生がSDGsについてくわしく学べるおすすめの書籍・YouTube・Webサイトを紹介します!
高校生のSDGs認知度
テレビやインターネットで目にする機会が増えたSDGs。中高生は学校で学ぶ機会もあるのではないでしょうか。
2021年9月、30年以上高校生向けの広告・マーケティングを行うTSUBASAグループ株式会社アイ・エヌ・ジーが高校生男女100名を対象にSDGsに関する認知・行動調査を実施しました。
「SDGsは知ってる?」という質問に対して「よく知っている」と答えたのは全体の約30%、「なんとなく知っている」が約38%、「聞いたことがある」が18%という結果になりました。高校生のおよそ8割がSDGsについて知っている反面、半数以上の人がSDGsについての知識が「なんとなく」や「聞いたことがある」にとどまっていることがわかりました。
中高生がSDGsを学ぶ重要性
最近では、中高生がSDGsについて学ぶ必要性は高まっています。
学習指導要領の改訂や入試の変化など、SDGsは中高生の学校生活に大きく関わっています。例えば2020年度からの新学習指導要領では史上初めて、前文に「持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる。」と記載されています。この文から、国が中高生に対して持続可能な社会の創り手となることを求めていることがわかります。
学習指導要領の改訂を受け、入試も変化しています。私立大学入試だけでなく、令和3年度から始まった共通テストでもSDGsに関連する問題が出題されています。また、令和7年度より実施予定の共通テスト公共のサンプル問題ではSDGsの17の目標の表が丸ごと挿入されています。
中高生がSDGsについて学ぶべき理由を詳しく知りたい方やSDGsってそもそも何?と思った方は以下の記事も合わせてご覧ください。
中高生が知っておくべきSDGs|学習指導要領や入試問題との関係は? | 京都市左京区の個別指導塾Study Room
SDGsについて知るためのおすすめの「書籍・YouTube・Webサイト」を紹介!
SDGsについて知るための方法はいくつもありますが、この記事では中高生に身近な媒体である「書籍・YouTube・Webサイト」の3つに絞って紹介します。
書籍
世界がぐっと近くなる SDGsとボクらをつなぐ本
SDGsは知っているけど、私たちの生活にどう関係しているの?という疑問を持つ人や文字ばかりの本には抵抗があるという人におすすめなのがこちらの本。
この本では各目標のページが、SDGsの目標と日常生活の関係を考えることのできる漫画ではじまります。また多くのイラストや図が挿入されているので、SDGsについて視覚的に学ぶことができます。
随所には池上彰さんの解説も載っており、SDGs達成のために私たちができることを教えてくれます。
小学生から大人まで理解できるSDGsをコンセプトに作られたこの本は誰もが楽しくSDGsを学べます。特にSDGs初心者の方におすすめの本です。
未来を変える目標 SDGsアイデアブック
「全世界共通の目標だと言われているSDGsだけど、目標達成のためにどんな取り組みが行われているの?」「SDGsについて専門家の意見が聞きたい!」という人におすすめなのがこちらの本。
この本ではSDGsの解説に加えて、それぞれの目標を達成するために国内外の人々が行っている取り組みを写真とイラスト付きで紹介されています。
環境や金融、テクノロジーの専門家が執筆したコラムではSDGsのさらにくわしい情報に加え、その取り組みが行われている理由や効果、さらにその取り組みを行うために私たちができることを学べます。
またこの本には現役の中高生を対象に行われたワークショップの結果が反映されています。ワークショップで出された中高生の疑問を解消するために多くの工夫がなされているので中高生にぴったりの一冊です。
2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
この本は社会経済学者として有名な落合陽一さんが書いた一冊です。
世界で起こっているさまざまな出来事をSDGsの枠組みに当てはめて説明しています。地図やイラスト、グラフが使用され、客観的なデータとともにSDGsが世界に与える影響を学ぶことができます。
大人も知らない!?SDGsなぜなにクイズ図鑑
この本には「世界で学校に行くことができない子どもは、どれくらいいる?」「気候変動によって生きていけない生物は何種類?」というように、SDGsに関するクイズが多く載っています。
SDGsをクイズを解きながら楽しく学びたいという人におすすめの一冊です。
YouTube
SDGsナビchannel
SDGsについてまずは動画でざっくり学びたいという人におすすめなのがこのチャンネルです。
「SDGsとは?初心者向け動画」という再生リストにはSDGsってそもそも何?という疑問に答える動画やSDGsの目標一つ一つを解説する動画が含まれています。
また「みんなで考えるSDGsの日」という再生リストには、米国大統領選挙や東京オリンピックなどタイムリーなニュースを元にSDGsについて考えるという動画がアップされています。
SDGsの基本情報やSDGsと今起こっているニュースの関わりについて学びたい人におすすめのチャンネルです。
SDGsジャーナル
このチャンネルではSDGsの基本情報をアニメーション形式でわかりやすく学ぶことができます。
また、SDGsの成り立ちや企業にとってのSDGs、SDGsロゴの使用法などより具体的なSDGsと社会の関わりについて学ぶことができます。
ビジネスの現場でSDGs達成のために取り組んでいる人やSDGsに取り組む企業事例などを紹介している動画もあり、SDGsの基本情報だけでなく、SDGsと企業の関係についても知りたいという人におすすめのチャンネルです。
〜番外編〜著名人から学ぶ SDGs関連動画
SDGsについて著名人から学びたいという人へ向けておすすめの動画を紹介します!
BTSが伝えるウェルカムジェネレーション
2021年9月20日、世界的人気を誇る韓国の音楽グループ・BTSがアメリカのニューヨークにある国連本部において、SDGsへの取り組みを促すためのイベントに登壇し、スピーチを行いました。
教育が世界を変える 誰もが等しく学校に通える世界を目指して
2014年、当時17歳のマララ・ユサフザイさんは世界中の誰もが平等に教育を受ける権利を持つことを訴え、史上最年少でノーベル平和賞を受賞しました。
「ペンは剣よりも強し」をその身をもって教えてくれたマララさんの活動はSDGsの目標4と大きく関わりがあります。
ジェンダー平等のために必要なのはあなたの声
映画「ハリー・ポッター」シリーズで有名な女優、エマ・ワトソンさんは女優業のほかにフェミニストとしての活動も有名です。
紹介する動画ではジェンダー平等を実現するためには男性の積極的な参加が必要だということを訴え、HeForSheキャンペーンについて説明しています。
日本でもジェンダー平等は大きな課題の一つとして残ります。目標5の達成のために一人一人ができることについて、考えるきっかけをくれる動画です。
気候変動は政府や企業だけの問題ではない
スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんはFridaysForFutureやヨットでの大西洋横断、国連でのスピーチなど、環境活動家として精力的に活動しています。
この動画でグレタさんは具体的な数字とともに、国連気候変動枠組条約第25回締約国会議に対しても気候変動解決のための具体的な対策を求めています。
スピーチの最後には、世界を変えるのは人々の力、世論だということを訴えています。
Webサイト
SDGsNAVI:エス・ディー・ジーズ ナビ
このサイトはYouTubeチャンネルでも紹介したSDGsナビが運営するWebサイトです。
多くのブログ記事が掲載されており、その内容は多岐にわたります。
「SDGsコラム」では衣料廃棄物や海洋問題などメジャーな話題から新たな就活スタイル「エシカル就活」や「10代が考える専業主婦」など新たな視点からSDGsについて知ることのできる記事が揃っています。
「SDGs News」ではSDGsに関わるニュースを企業や大学、自治体の事例を中心に紹介しています。
SDGsについてだけではなく、SDGsが中高生の生活にどう関わっているのか、企業や大学はどのような取り組みを行っているのか知りたい人はぜひこちらのサイトをご覧ください。
sotokoto online(ソトコトオンライン)-未来をつくるSDGsマガジン
このサイトではSDGsについてさまざまな視点からの情報を得ることができます。
掲載されている記事はPEOPLE、SOCIAL、FOOD、WORKなど合計12のジャンルに分かれており、それぞれのジャンルを入り口にSDGsについて学べます。
また、地域に密着した記事を多く掲載しているのもこのサイトの特徴です。自分の住んでいる地域で活躍している人の記事が見つかるかもしれません!
SDGs高校生自分ごと化プロジェクト
このサイトは多くの高校生が進路学習をするときに手にするであろう「逆引き大学辞典」のSDGs版です。
逆引き大学辞典は大学名から検索するのではなく、学部やその大学で学べることから大学を調べます。
このサイトでは学部や学べることからではなく、SDGsの目標から大学を調べられます。
SDGsの目標達成のための取り組みを行っている大学とともに、その大学の具体的な取り組みやその取り組みに関わっている学部、教授なども掲載されています。
またこのサイトでは大学だけでなく、企業も掲載されています。SDGsの視点から自分の進路について考えることができるサイトです。
キミの興味がセカイにつながる!〜SDGsへの挑戦〜|マナビジョンラボ
逆引き大学辞典と同様、このサイトも自分の進路を考えるときに役立つサイトです。
ベネッセが運営しているこのサイトは大きく4つのテーマに分かれています。
「自分の興味とSDGs」では自分の興味があることがSDGsとどう関係しているのか、自分の興味をSDGsと結びつけるための考え方を学べます。
他にも「大学とSDGs」、「My SDGs」などのテーマがあり、大学の学びとSDGsの関係や大学に通っている先輩がSDGs目標達成のために行っている取り組みについて知ることができます。
〜番外編〜LIFULL STORIES |「しなきゃ、なんてない。」に気づくメディア
このサイトでは「しなきゃ、なんてない。」をテーマに、世の中に溢れる多くの「しなきゃ」に疑問を投げかける人々のインタビュー記事を集めたサイトです。
SDGsという枠を越え、中高生が自分の将来を考える際にヒントとなるような記事が多く掲載されています。
例えば「社会が決めた男らしさに合わせなきゃ、なんてない。」「気候危機は自分じゃない誰かが解決してくれる、なんてない。」という社会的なテーマや、「生きづらさを持ってちゃいけない、なんてない。」「夢は1つに絞らなきゃ、なんてない。」のように一人一人の生き方に関わるテーマなど、これからの社会、これからの自分を考えるきっかけをくれる記事が揃っています。
有名なタレントやYouTuber、企業の代表だけではなく、中学生から高齢者まで多くの人の声を集めているのもこのサイトの特徴です。
おわりに
ここまでSDGsについて学ぶ方法を書籍・YouTube・Webサイトに分けて紹介してきました。自分に合った方法は見つかりましたか??ここで紹介したもの以外にもSDGsについて学ぶにはたくさんの方法があります。
学びを広げていくと、世界で起こっていることや自分の身の回りの出来事がSDGsと関わっていることに気がつきます。SDGsを学ぶことは世界の問題だけではなく、未来や自身の進路について考えることに繋がります。
ぜひ自分に合った方法で学びを広げ、SDGsと世界、そして自分の未来について考えてみてください。
またStudy Roomでは中高生がSDGsについて学べるオンラインプログラム「iina」を提供しています。双方向×マンツーマンの70分間の授業でSDGsをさらにくわしく知ることができます。興味を持った方はぜひ下記のボタンからiinaについての詳細情報をご覧ください。