受験生の勉強モチベーションが上がる教室長おすすめの映画をご紹介!
目次
質問:ゴールデンウィーク中は勉強したくない!
なにか勉強以外にやっておくべきことはありますか?
回答:気分転換もかねて映画はどうですか?
そこでオススメなのが映画です。特に受験生はゴールデンウィーク中に映画を観て、今後の受験生活の支えになるような作品を見つけるといいですね。
希望を与えてくれる映画が孤独な受験生を救う
「GW中は宿題多いけどやりたくないなー。」
「中間テストが近いのに、ぜんぜんやる気がでない……。」
中高生のあなたならこんな風に勉強をやる気になれない日はよくあるのではないでしょうか? 実は、私も朝起きた時に「今日は仕事したくないなぁ。」という気分の時がたまにあります。
そういう時に無理やり仕事をしてもまったく集中できず、普段の30%位しか進みません。今の時期は特に4月から新しい環境でがんばってきた疲れが出やすいので、少しはやい5月病を感じている人もいるのではないでしょうか?
そんな時は一旦仕事から離れて、モチベーションがあがる映画を観ることにしています。そこで、ここから私のモチベーションをあげてくれる2本の映画を皆さんに紹介します。
よかったらゴールデンウィーク中の時間があるうちに見てみてください。
一生懸命がんばることはかっこいい!「I am Sam」
モチベーションをあげるのにおすすめの映画は「I am Sam」です。
「I don’t want any other daddy but you(父親はパパだけ)」
主人公のサムは時給8ドルで働くスターバックスの店員。サムは自閉症ぎみで、知能が7歳くらいと同じしか持たない知的障害者です。 そんなサムにはルーシーという子供がいるのですが、彼女が7歳になると問題が起きたのです。その問題とは、ルーシーが自分は父親より賢いと気付いたことです。
父親としてサムは本の読み聞かせをするのですが、理解できない言葉が多くてスムーズにいきません。ルーシーはその言葉を理解できるものの、お父さんを気遣って知らないふりをします。このような状況が続いたことで、サムの父親としての養育能力が疑われてルーシーを施設の人間に取り上げられてしまいます。その後、サムは娘の親権をかけて法廷で争っていくのです。
サムは様々な困難にぶち当たっても一生懸命、誠心誠意、対応していきます。そんな姿を見ると、自分の目の前にある仕事や勉強に対して、サムのように一生懸命、誠心誠意やっていきたいなと、思えるようになります。一生懸命がんばることはかっこいいと教えてくれる「I am Sam」は、勉強のモチベーションをあげるのにぴったりな映画ですよ。
机に向かっているだけが勉強時間じゃない
「受験生は遊んでいる暇があれば勉強しなさい!」
これは、すべての受験経験者が言われたことのある言葉ではないでしょうか?
確かに受験生は、遊んだり映画を観たりする時間を惜しんででも、勉強しなければならないという気持ちは分かります。しかし、5月以降の受験スケジュールを考えると、ゴールデンウィーク中くらいしか遊んだり映画を観たりする時間は取れません。
夏休みは学校の補修や塾の夏期講習で、苦手科目を中心に総復習する必要があり、さらに模試を受ける機会も増えてきます。秋以降はセンター試験対策にはじまり、志望校入試対策とゆっくりする時間が取れないのが受験の現状です。
そこで、時間の取りやすいゴールデンウィーク中に少し立ち止まって、勉強をする「意味・目的」を明確にできれば、これからの受験生活がうまくいきやすくなります。なぜなら、勉強する「意味・目的」がそのまま受験をする理由となり、やる気がないときに立ち返れる「初心」になるからです。
もし、「どんなことがあっても毎日10時間勉強するぞ!」と勉強時間の目標を立てたとします。しかし、やる気がでない状態で10時間勉強しても、実質は4時間程度の勉強量しかこなせません。そのため、やる気がでないのであれば、10時間のうち2時間で映画を観てモチベーションをあげてから、良い精神状態で集中して残りの8時間勉強するほうが、学習の質が高くなりやすいです。
受験生は特に勘違いしがちですが、机に向かっている時間だけが勉強時間ではありません。つまり、勉強の量と勉強の質がつねに高い状況にあるように、心と身体の状態を整えることも勉強の一部だということです。お気に入りの映画を観たり音楽を聞いたりすることは、勉強の準備になる場合もあります。
受験生がやる気をもらえる映画「ビリギャル」
「さやかね、ケイオーいくことにした。」
2015年5月に有村架純さん主演で公開された「映画 ビリギャル」。学習塾や勉強方法について調べるなかで、このページにたどりついたあなたは、もうビリギャルの映画を観ているかもしれませんね。
ビリギャルの受検をまとめた本「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」が出版されたことにより火がつき、映画化までされました。「だって太った女の子だからこんな名前つけられたんでしょ、聖徳太子(せいとくたこ)さん」などと勉強が全然できないギャルだった高校生のさやかが、学習塾の坪田先生や家族の助けを借りながら偏差値を40も上げて慶応大学に現役合格するストーリーです。
この映画は、直接的に「受検」を描いているため、生徒やその親御さんが感情移入しやすく勉強や受検に対するモチベーションが上がりやすい作品の一つです。
受検への不安を強く感じていたり、どの大学を目指せば良いのか決め兼ねていたりする生徒には、「受験のことがちょっとわかるし、なによりおもしろいからまずは観てみたら?」とオススメしています。
映画では、受検に対する家族のあり方も描かれているため、受験生になった子どもに対して接し方に悩んでいたり、親御さん自身もはじめての大学受験で不安だったりするケースでも、参考になるかと思います。
講師たちの反応は上々で、「はやくこんなふうに生徒に教えたい!」「教えることに対して不安があったけど、勇気がもらえた」など、前向きな感想がもらえました。教育に携わる人間としては、生徒・親御さん・教える立場の人など多くの人に観て欲しい作品の一つです。
しかし、映画でモチベーションをあげるうえで注意点があります。それは、映画を観てモチベーションがあがる期間は短いということです。これは私の経験からはっきりと言えます。ビリギャルを観るとその後1週間くらいは「第二のビリギャル目指すぞ!」と中学生・高校生はいままでにない勢いで勉強します。
しかし、そのモチベーションは長く持続するものではありません。これまでテスト前くらいしか勉強してこなかった生徒が、「毎日5時間以上勉強する!」といきなり決意しても慣れないことをはじめるときに感じる疲れや飽きが出てきて、元のあまり勉強しない生活に戻ってしまう可能性がとても高いです。
そこで大切なのは「勉強の習慣化」です。
モチベーションが下がるのはなにも悪いことではありません。自然なことです。なので、私はモチベーションがさがったと感じたら、モチベーションのあがる映画を観ると決めています。最初に紹介した「I am Sam」をはじめジブリ作品や昔のドラマなどを観ます。すると、またモチベーションが上がり前向きに仕事に取り掛かれるのです。
受験生は希望を持つことが大切!
受験生は終わりの見えない暗いトンネルのなかをひとりで歩いている気分になりやすいです。
「こんなに勉強したのに全然結果がでていない。」
「なんのために勉強してるんだろう…?」
「友達は成績があがってるのに、同じくらい勉強している自分はなんであがらないのだろう。」
ほとんどの受験生はこんな気持ちを経験します。避けては通れない道なのです。
先日、行った中庭に桜が咲いている素敵なカフェの伝票にはこんなコトバが書いてありました。
「人生には三つのものがあればいい、”希望”と”勇気”と”サムマネー”」
受験というトンネルを抜けた先に必ず光があると希望を持てるかどうかは、受験生本人次第です。しかし、その希望が少しでも持てれば、大変な日々でも努力を続けて志望校合格をつかみとれるでしょう。
逆に、トンネルの先も真っ暗だと思っている人はなかなか行動に移すことができません。そりゃそうですよね、進んでも進んでも真っ暗ならしんどいなか進む気力がわいてきません。そうして時間を過ごしたら、いつまで経っても真っ暗なトンネルからは抜け出せず、もし抜け出せてもその先は崖が待ち受けているかもしれません……(笑)
まとめ
感動したり、私も頑張ろうと思ったりする映画との出会いは、必ず人生に良い影響を与えてくれます。そして映画には、人に希望を与える力があると思います。あなたには、やる気がでない時に自分を助けてくれる映画がありますか?
そんな映画があれば、困難な状況にあっても希望を持って努力できると思います。もしそんな映画にまだ出会えていないなら、今回ご紹介した「I am Sam」や「ビリギャル」をチェックしてみてはどうでしょうか?