受験生必見!大学受験に欠かせない参考書の賢い選び方
目次
質問:参考書がたくさんありすぎて選べない
回答:解説内容が充実したお気に入りの参考書を選ぼう
そんな中から自分にぴったりな参考書を見つけることは正直言って難しいです。そのため、Study Roomでは「解説が充実している」と「何度でも解きたくなる」の2点を満たす参考書をおすすめします。
自分に合った参考書選びが合格への近道
高校生が自分に合う参考書を見つけるのは難しい
私は、中高生向けの学習塾を運営しているという職業柄、本屋に行くと新しい参考書が出ていないかついつい確認してしまいます。最近は「アプリと連動している」「ネットで解説動画が見れる」など紙の参考書だけでは完結せず、スマートフォンやパソコンを使って勉強しやすくなっているタイプが増えてきています。
私が高校生だった10年ほど前は、たまにしか使わない辞書を6冊も学校で買わせられ持ち歩きに苦労していましたが、Study Roomの生徒はほとんど電子辞書やスマートフォンの辞書を利用しているようです。昔と比べて「自主学習の参考にする情報をまとめたもの」としての参考書は、本として発売しているものだけでなく、さまざまな形で広まってきています。そのため、中学生や高校生が自分のレベルに合った質の高い参考書を探すことは、年々難しくなってきているのです。
解説が多くて、何度でも解きたくなる参考書を!
特徴的な参考書が増えてきたため、その中から優れた参考書を選ぶことは難しいです。
Study Roomでおすすめしている参考書は、「解説が多い」「何度でも解きたくなる」参考書です。
それぞれの理由について詳しくご紹介します。
解説の充実度が自習の効率化と学力UPにつながる
あなたはどんなときに自分の学力が上がったと実感しますか?
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テストで今までより良い点数が取れた時
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先生からわからなかった問題の解説を聞いて納得した時
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勉強ができる友達に成績で勝った時
学力がついたと実感する瞬間は人それぞれです。では学力とはいったいどういうものなのでしょうか?
Study Roomでは、「どれだけ自力で問題を解けるか」によって学力を測っています。そのため、授業で講師からわからない問題の解説を聞いて納得するだけでは、学力が上がったとは考えていません。講師に教えてもらった解き方や知識を使って、自力で類似問題を解けるかどうかが重要です。学力が上がるのは授業中ではなく自習中なのです。
ここで、Study Roomがおすすめしている「解説が充実している参考書」について考えてみましょう。解説が充実していれば、先生にわからない問題を指導してもらう必要がありません。自力で疑問を解決させてから類似問題に挑戦すると、わからなかった問題を理解できたかどうか知れます。解説が充実している参考書を使って、「解く」→「正解・不正解」→「解説で納得」→「再挑戦」の勉強サイクルを繰り返せば、先生に教えてもらわなくとも自力で学力(1人で問題を解く力)を上げられます。
Study Roomが大学受験用におすすめしている英語と数学の参考書をご紹介します。
この参考書は解説が充実しているのが特徴です。
英語:英語長文ハイパートレーニング
この参考書は英語の長文対策の参考書です。問題は47ページで解答が問題の約4倍の206ページとかなり充実しています。たいていの生徒はこの参考書を手に取ると、問題と解説の比率にびっくりします(笑)
解答には長文に出てくる単語の意味・文法・構文(SVOC)などが詳しく掲載されています。
数学:チャート式シリーズ
大学受験の科目で数学を受ける高校生の定番となっている、数学のチャート式シリーズ。定番になるにはそれなりの理由があるものです。
チャート式では例題のすぐ下に、指標が載っています。指標は問題をどのように解いていけばいいのかヒントを与えてくれます。例題のすぐ後には、つまずきやすい部分を詳しく説明した解答が載っているため、生徒の不安を解消しやすい親切な解答といえます。
このような解説・解答が充実している参考書であれば生徒一人で理解でき、授業を受けずとも自習で進めることができるでしょう。先生を必要としない参考書でしっかりと勉強できる生徒であれば、塾や予備校に高い授業料を払って通う必要はありませんよ。
参考書は受験の頼もしい相棒になる
「先生、こないだこの参考書買って今やってんねん!」と、毎月異なる参考書を買って勉強していると誇らしげに話す生徒がたまにいます。その生徒はたくさんの参考書を使って勉強している参考書マニア。購入した参考書をすべてやり尽くしているなら、新しい参考書に手を出すのもいいのですが、手元の参考書を100%理解している生徒はあまりいない印象が強いです。
1冊の参考書の半分ほどを理解して、次々と新しい参考書に取り組むよりも、質の高い参考書1冊を5回以上取り組むほうが学力は伸びやすいです。しかし、多くの中高生はなかなか同じ問題集を何度も解きたがりません。なぜなら、同じ問題集を何度も解くのはつまらないからです。
新しい参考書を購入すればテンションが上がって「さぁ、がんばるぞ!!」と意気込んで勉強できます。しかし、その意気込みもなかなか続かず、参考書が進めば進むほど飽きてしまい、いつの間にか使わなくなってしまうのです。その結果、勉強が続かないのは参考書のせいにして、また気合を入れ直す意味も込めて新しい参考書に手を出してしまうのです。
実は、私も高校3年生のころは手元の参考書の理解度が不十分のまま、どんどん新しい参考書を買って勉強していました。いま思えば浪人したのは、その勉強方法が原因だったのかもしれません……(笑)そのため、Study Roomでは生徒自身が「この参考書なら5周繰り返して勉強できる」ような愛着が持てて受験勉強の相棒になるような参考書を選ぶことをおすすめしています。
解説・解答が少ないと学習効率が悪い
ここまで、「解説が充実している」「何度でも解きたくなる」この2つの条件に当てはまる参考書をおすすめしてきました。
一方で、「いっぱい問題を解いたほうがいいから、問題数の多い参考書の方がお得じゃないの?」と感じる方もいるかもしれません。
成績が良く学習内容を理解している生徒なら、解説・解答が少ない参考書もおすすめできます。しかしそうでなければ、このような参考書では学習時間でなく作業時間が増えてしまい、学力が身につきにくいです。
作業時間とはどういうことを指しているのかご説明します。
参考書で勉強していて、わからない問題につまずくと解答や解説を参考にしますよね? 英語と数学を例に考えてみましょう。
英語の場合
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わからない単語を辞書で調べる
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つまずいた文法を文法書で確認する
数学の場合
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解答には答えと略解(要点だけの解答)しかないため、時間をかけてがんばる
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わからない問題にはどの公式を当てはめて解けばいいのかわからず困る
このように、解説・解答が充実していないと自力で勉強が進められず、わからない部分を調べることに時間を使ってしまいます。この時間を作業時間といいます。
作業時間では、問題を解いて学力(1人で問題を解く力)を鍛えることができません。また、わからない部分を理解するには、学校や塾の先生に質問するしかないため、時間がかかりやすいのです。
新学年がはじまる4月に学校から配布される参考書は、解説・解答が十分でない場合が多いため注意が必要。なぜなら、学校の先生が授業で説明する内容を理解したうえで、参考書に取り組むことを前提としているからです。
基本的には解説が充実していない参考書はおすすめできませんが、以下のような状況の生徒であれば、解説・解答が少ない参考書で勉強することも必要です。
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英語の基礎力がないため丁寧に時間をかけて学ぶ必要がある
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時間をかけて難題を解く必要のある数学オリンピック出場や数学者を目指している
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内申点を取るために学校教材(参考書)を解いて提出する必要がある
自分がいまどの状況におかれているのか、なにを目標としているのか判断して、参考書を選ぶようにしましょう。
まとめ:良い参考書(相棒)と合格を目指そう!
参考書選びは種類がたくさんあるので、めんどうになって「どれもそんなに変わらないか」と選び方が雑になりがちです。しかし、あなたにとって最適で受験の相棒となる優れた参考書を使えば、学習の質を高めて短期間で学力(1人で問題を解く力)を上げられます。
繰り返しになりますが、週に数時間だけの塾の授業のみでは、短期間で学力を上げることは難しいケースが多いです。たくさん勉強するためにと授業数を増やせば、月謝が高額になりご家庭の経済状況によってはおすすめできません。
そのため、自習で効果的な学習を繰り返して、どうしても自分では解けない問題を教えてもらったりモチベーションを上げてもらったりする目的で、塾の授業を受けるといいでしょう。そこで必要なのが、あなたに最適な参考書です。参考書選びがそのまま受験結果に直結しているという気持ちで、人生を変える1冊を選んでください。その1冊が選べたら、受験が終わり見事志望校に合格しても「この参考書は相棒だから捨てられない」と思えるはずですよ。