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7 7月 2020

[定期テスト対策]勉強計画の作り方|OODAループを学習塾が解説

質問:定期テストに向けて自分で計画的に勉強ができるようになりたいです!

テスト前になると提出物が増えたり、テスト範囲の勉強をしたりと、やらなきゃいけないことがたくさんあるのですが、何から手をつけたらいいのかわかりません!

短い期間で、やるべきことを自分で把握して計画的に勉強を進めるにはどうしたらいいでしょう?

 

回答:新しい勉強計画の作り方を試してみましょう

定期テストや受験勉強など、やるべきことがたくさんあると、頭がいっぱいになって何から手を付ければいいのかわからないことってありますよね。

それなのに時間ばかりが過ぎていって、結局何もできなかった..そんな経験がある人も多いのではないでしょうか?

この記事では、定期テストや受験勉強、日々の学習にも活かすことのできる、OODA(ウーダ)ループという考え方を使った新しい勉強計画の立て方をお伝えします。

まずは、OODAループについてご紹介しますね。

 

OODA(ウーダ)ループの基礎知識

OODAループについて初めて聞く人がほとんどだと思いますが、心配はいりません。OODAループの基礎知識をまずは知っていきましょう。

 

OODAループとは?

OODAループとは物事や行動を実行する時に使うことのできる思考のプロセスです。

具体的には「みる(Observe)→わかる(Orient)→きめる(Decide)→うごく(Act)」の4つのステップを回すことを指し、それぞれの頭文字を取って「OODA(ウーダ)ループ」と呼ばれています。

もともとはアメリカの空軍のパイロットだったジョン・ボイドという人がOODAループのもととなる考え方を着想したと言われています。

彼は、戦闘機の優れた操縦士で、どんなに不利な状況にあっても、40秒あれば形勢を逆転できたといいます。そんな彼がこれまでの戦闘で圧勝してきた方法を研究し、発展させた意思決定の方法こそがOODAループです。

 

OODAループの4つのステップとポイント

ここではOODAループの4つのステップを説明していきます。

 

ステップ1 みる(Observe)

英単語のObserveは「観察する、よく見る」などと訳されます。

ここでは、単に「みる(See/Watch)」のではなく、自分の置かれている状況や、考えていること、感情などをじっくりと整理し、情報を集めます。自分のことだけでなく、周りの状況や動向など可能な限り多くの情報を集めることが大切です。

勉強に置き換えると、現状の課題の進み具合、次回のテストの目標点、テストの範囲や、その範囲に対する苦手意識はどれくらいなのか、などを整理します。

 

ステップ2 わかる(Orient)

「Orient」という単語は普段耳にすることは少ないかもしれません。実は、学校の授業のオリエンテーションというのは、Orientの派生語で、Orientには「方向づける、正しく判断する」などという意味があります。

ここでは、ステップ1で集めた情報から状況を整理し、今何が起きているのかを理解します。自分の置かれている状況や、掲げた目標をもとに、現状を分析し仮説を立てます。

勉強に置き換えると、目標点をとるために必要な勉強量、科目別にかかる時間、締め切りまでの余力などを明らかにし、目標を達成するための仮説を立てます。

 

ステップ3 きめる(Decide)

英単語の「Decide」は決定する、と訳されます。ここではステップ2を踏まえて、どう行動するかを決定します。

具体的にはステップ2で決めた仮説から一番最適だと考えられるものを選び、実行するために計画に落としていきます。

勉強に置き換えて例をあげます。

例えば、今回のテストで目標点をとるために数学に一番時間を割くことが大事だとわかりました。そのためには、他の科目をどんなペースで進めるのか、数学の問題集は何回繰り返すのか、などを具体的に決めていきます。

 

ステップ4 うごく(Act)

ステップ3で実際に決めたことをもとに実行します。実行をしたらステップ1のみる(Observe)に戻ってまた現状の観察から始めます。

勉強に置き換えるとステップ3で立てた計画をもとに実行していきます。ここでのポイントは、ステップ1に適宜戻ること。

勉強していると想定よりも時間がかかったり、予定通り進まないことがあると思います。そうした時に、現状を観察して、目標のためにはどう進めていくべきか、その都度最適な戦略を立てることが大切です。

 

これまでの勉強計画と方法でしやすい失敗例

勉強失敗

ここまではOODAループの紹介と、実際に勉強に取り入れる方法について紹介してきました。ここからは勉強計画の立て方や、勉強方法の中でよくある生徒の失敗例とその原因を紹介します。

計画を立てているのにうまくいかない」「戦略を練って定期テストに臨むのに結果が出ない」という悩みを抱えた方はもしかしたら、心当たりがあるかもしれません。

 

失敗1 計画通りに勉強ができなかった

計画通りに進められない!どうして?と思っている君。テストの日程やテスト範囲がわかると、1日ごとに勉強する量や科目を平均的に決めてはいませんか?

計画を立てることはとても大切ですが、ここでの問題はステップ2のわかる(Orient)にあります。

同じページ数でも問題の難易度や問題数によって、かかる時間や消耗する体力・気力が異なるので、ひとつひとつ丁寧に分析して計画を立てましょう。

具体的な分析方法はこのあとの見出しで紹介しています。

 

失敗2 やばい!と思った科目以外の勉強がおろそかになってしまった

ついつい苦手科目に力を入れすぎて、他の科目に手が回らず結果が出なかった、という経験がある方もいるのではないでしょうか?

苦手科目に焦点を当てて勉強をすることはとても大切です。

しかし、ここではステップ1のみる(Observe)で幅広く情報を集めなかったことが失敗の原因です。やばい!という焦った気持ちだけで飛びつかず、まずは冷静に現状を観察しましょう。

 

失敗3 課題に終わらせることに必死でテスト勉強ができなかった

提出物も成績に含まれるため提出のワークやノート整理に追われて、勉強ができなかったという人も多いのではないでしょうか。提出物を期限までに提出することは大切ですが、ここではステップ3のきめる(Decide)部分に原因があります。

テストの目標点によっては課題を終わらせることという戦略だけでは足りないかもしれません。

具体的に何をすべきであるか、の選択肢の洗い出しと決定をしてから実行に移しましょう!

 

勉強計画にOODAを取り入れるための考えることリスト

チェックリスト

OODAループのステップごとに、勉強計画を考えるヒントになる問(自分への質問)を紹介します。

テスト勉強をはじめる前にこのリストを参考に状況を整理・分析して、自分の目標を達成できるような計画を立ててみてください。

 

ステップ1 みる(Observe)

まずは現状を整理するために幅広く情報を集めましょう。

・テストの日程はいつ?

・テスト範囲はどこ?

・テストまでに提出しないといけない課題はどれくらいある?

・課題はどのくらい終わっている?

・今回のテストで一番苦手な科目は?

・今回のテストの目標点数は?

 ・科目、5教科、合計点で考えてみよう

・前回のテストでは何点だった?

・毎日どれくらい勉強時間を確保できる?

・テストへのやる気はどれくらい?

・もしやる気が無くなったらどうしたらやる気を出せる?

・今回のテストで目標の点数がとれなかったらどんな気持ちになる?

 

ステップ2 わかる(Orient)

ステップ1で洗い出した情報をもとに、現状を知って仮説を立てましょう。

・現状と目標にどれだけ差がある?

・その差を埋めるためにできそうなことは??(いくつか考えられると選択肢が広がるよ)

・どの科目を優先したら目標に近づける?

・(科目の中で)具体的にどの範囲を重点的に勉強すればいい?

・学校の課題を終わらせる以外で、目標点数を取るためにやったほうがいい勉強は?

・どんな勉強方法をとったら定着しそう?
 ・科目ごとに考えるとより丁寧に計画が立てられるよ
 ・例:教科書の音読をする
 ・例:毎朝単語帳を確認する
 ・例:間違えた問題には印をつけて数日後に解き直す

・誰かに協力してもらった方がうまくいきそうなことは?
 ・例:放課後に学校の先生にわからない問題を聞く
 ・例:友達と問題を出し合う
 ・例:テスト期間だけ夜食を用意する(してもらう)

・どこで勉強したら一番はかどりそう?
 ・例:学校の自習室・塾・自宅のリビング・など

 

 

ステップ3 きめる(Decide)

ステップ2で書き出したことを踏まえてやるべきことを決めましょう。

決めるときのポイントは以下を意識することです。

・いつやる?(いつまでにやる?)

・何をやる?

・どれくらいやる?

・意識すること・大切にすることは?

そのほかにも、どこでやるか、やれなかったらどうするか、やる気にならないときには何をするのか、など自分が目標を達成するために必要だと思うことも決めておきましょう。

 

ステップ4 うごく(Act)

実際に決めたことをやってみましょう。

テスト勉強は一日ごとに状況が変わると思うので、「みる→わかる→きめる」をできるだけ何回も繰り返してみましょう。

 

勉強計画にOODAループを取り入れる2つのメリット

目標達成イメージ

OODAループを勉強を計画するときに取り入れるメリットを2つ紹介します。

 

メリット1 目標を達成しやすくなる

OODAループを使って計画を立てると、ただ闇雲に課題のページ数を日毎で割ったり、日別に科目を決めるのではなく、自分の目標に合った具体的な計画を立てることができます。

また、OODAループの考え方では、常に現状を把握・観察することからはじめるため、日々計画を更新しながら学習に取り組むことができ、確実に目標を達成しやすくなるでしょう。

さらに、目標を達成するだけでなく、「自分で決めたことをしっかりやりきれた」という達成感を毎日積み重ねることは、何かをやり抜く過程でとても大切な経験です。

その達成感から自信を得られ、計画を実行できる習慣を身につけられるようになります。

メリット2 新しい教育で求められる生き抜く力が身につく

2020年の教育改革に伴い、これからの社会では、「問題解決できる人材」ではなく、「自ら問題を発見して解決に必要な方法を考えて実行できる人材」が求められるようになります。新たに求められる人材像とここまで紹介してきたOODAループの過程が、重なることが分かると思います。

予測することが難しい未来を生き抜くためには、自分に必要なことを自分で見つけ出し、自ら立てた計画を実行できる力を身につけることは不可欠です。

そのため、勉強に役立つだけでなく未来に必要なスキルとして、OODAループを学校生活に取り入れていくといいでしょう。

 

まとめ OODAループを活用して最適な計画で勉強しよう

今回の記事では勉強の計画を立てる時にぜひ活用してほしいOODAループの考え方を紹介しました。

記事で紹介した考えることリストを参考にしながら、今すぐOODAループを取り入れて自分の目標に合った学習計画を立ててみましょう。

またStudy Roomでは授業の中でもOODAループの活用を大切にしています。

勉強を通して得ることができものは何でしょうか。

受験のための暗記や、詰め込み型の勉強は果たして将来の役に立つのでしょうか。

中高生の時に一度は考えたことのある問いだと思います。

Study Roomでは、受験突破や成績向上はもちろんのこと、一生使える考え方自分らしく生き抜くための思考法を学習を通して伝えることも大切にしています。

Study Roomの授業が気になる方はまずはお気軽にお問い合わせくださいね。

 

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